- 発言者
- 松本 洋平
- 発言者名(原文表記)
- 松本洋平
- 役職(原文表記)
- 文部科学大臣
- 発言日
- 2026-05-28
- 会議名
- 参議院 本会議
- 発言種別
- 国会本会議
- 国会回次
- 第221回
- 発言番号
- 17
国会本会議
参議院 本会議での発言
松本 洋平(文部科学大臣)
発言全文(原文)
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○国務大臣(松本洋平君) 後藤議員にお答えいたします。 まず、本法律案の説明資料についてお尋ねがありました。 本法律案は、これまで紙だけが認められてきた、認められていた教科書に、デジタルの特性が生きる学習にデジタルを取り入れて作成することを可能とするものであります。 今回の制度改正の説明資料は、広く学校現場や教育委員会、保護者なども念頭に、現行の仕組みとの違いについて分かりやすくイメージを伝えるために作成したものであり、御指摘は当たらないものと考えております。 次に、デジタルデバイスが児童生徒に与える影響についての見解についてお尋ねがありました。 全ての子供たちの知徳体を一体的に育むためには、その可能性を引き出す個別最適な学びと協働的な学びが重要です。 子供たちがGIGAスクール構想で導入された一人一台端末を日常的に活用することで、教師が一人一人の児童生徒の反応や考えを即時に把握し、きめ細かな指導を行うことができる、児童生徒が相互の意見を参照しながら協働して学習に取り組むことができるといった効果があるものと考えております。 一方で、スマートフォンも含めたデジタルの活用については、長時間利用による生活習慣など健康面への影響にも十分留意する必要があると考えております。 デジタルの力でリアルな学びを支えるとの基本的な考え方に立ち、知徳体の育成に資するよう取り組んでまいります。 次に、教科書の媒体の差異による教育の平等への影響についてお尋ねがありました。 教科書は、学習指導要領に基づき民間で著作、編集された図書について、検定を通じて教科書として適切性を審査する仕組みとなっており、制度改正後においても、教科書の形態によらず、全てが検定により質が担保されます。 その上で、自治体や学校による採択や学習活動の参考にもなるよう、紙とデジタルの活用が期待される場面などを示した大臣指針を策定することとしております。 加えて、文部科学省として、学習効果の観点も含めた実証を継続するとともに、そこで得られた知見や各自治体、学校現場の創意工夫により生まれる優れた実践事例について、全国に周知、横展開を行ってまいります。 次に、デジタルな形態を含む教科書に関する環境整備の現状認識についてお尋ねがありました。 デジタルな形態を含む教科書の使用を始め、これからの社会を生きる子供たちに必要な資質、能力を育成する個別最適な学びと協働的な学びの一体的な実現に向けて、学校教育の基盤的なツールとしてICT環境は必要不可欠であります。 議員御指摘の学校のネットワークについては、令和七年度調査では、全ての学校において必要なネットワーク速度が確保されているものではございませんが、令和十年度末には約九五%の設置者において、設置している全ての学校で必要なネットワーク速度が確保される見込みとなっております。 また、学校のICT環境整備計画に基づく地方財政措置や教育情報セキュリティポリシーの策定の促進などを通じて必要なICT環境が適切に整備されるよう、自治体の取組を支援しているところであります。 文部科学省では、こうした支援を通じて、デジタルな形態を含む教科書の導入が見込まれる令和十二年度を見据え、全国の学校で必要なICT環境が整備されるよう、引き続き取り組んでまいります。 次に、デジタル教科書の将来についてお尋ねがありました。 今回の制度改正によって、これまで紙だけが認められていた教科書にデジタルを取り入れることが可能となります。これにより、例えば英語のネイティブ音声や理科の実験動画など、デジタルの特性を生かしたコンテンツが教科書の一部として掲載されるとともに、そうしたコンテンツについても検定の対象とし、質の担保を図ってまいります。 さらに、どのような新しいデジタル技術を教科書に取り入れることができるかについては、今後の技術の進展等も踏まえて検討していく必要があると考えております。 次に、学習ログや生体データの取扱いについてお尋ねがありました。 個別最適な学びの実現に資するよう、教育データを効果的に利活用することは重要と考えております。一方で、その利活用に当たっては、個人情報の適正な取扱いや情報セキュリティーの確保が前提となります。 このため、文部科学省で取りまとめた教育データ利活用に係る留意事項において、学習ログや生体データなど個人情報を取り扱う際は、必要最小限のデータ取得とすることや、プライバシーを含む児童生徒の権利利益の保護を事業等の設計段階で組み込むことなどを示しているところであります。 引き続き、文部科学省において、デジタルな形態を含む新たな教科書等の運用する際、デジタルな形態を含む新たな教科書等を運用する際にも、教育委員会、学校において個人情報の適正な取扱いや適切なセキュリティー対策が行われるよう取り組んでまいります。(拍手) 〔国務大臣松本尚君登壇、拍手〕
情報源
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