- 発言者
- 福重 隆浩
- 発言者名(原文表記)
- 福重隆浩
- 役職(原文表記)
- 未登録
- 発言日
- 2026-06-04
- 会議名
- 衆議院 本会議
- 発言種別
- 国会本会議
- 国会回次
- 第221回
- 発言番号
- 8
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国会本会議
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○福重隆浩君 中道改革連合・無所属の福重隆浩です。 私は、会派を代表して、ただいま議題となりました令和八年度予算二案につきまして、反対の立場から討論をいたします。(拍手) 冒頭、さきの当初予算の審議に引き続き、今回も政府・与党が数の力に物を言わせて国会審議をないがしろにしたことについて、苦言を呈したいと思います。 そもそも、我々は、二月に発生した中東情勢の緊迫化による国民生活への影響を早い段階から予見し、当初予算を審議している時点で、大幅な予算の増額、組替えを求めてまいりました。また、当初予算成立後も、全国で実施したアンケート調査で一万二千件を超える国民の声を丹念に集め、その声に基づく政策提言を官房長官に申し入れるなど、あらゆる機会を捉えて、再三再四、補正予算の早期編成を繰り返し求め続けてまいりました。 しかしながら、高市総理は、国民の苦しむ声が耳に入らないのか、補正予算についても必要ないとの立場を取り続けてこられました。 しかし、五月二十日の党首討論を目前にする中、高市総理は考えを改められ、補正予算の編成に踏み切られたこと自体は、我々の声を受け止めたものとして本来歓迎したいところですが、決断のタイミングが大幅に後手に回ったと言わざるを得ません。 このような経緯の下、ようやく国会に提出された補正予算ですが、予算委員会における審議が僅か一日という極めて短い日程とされたことは、決してこれを前例としてはなりません。 加えて、そもそも我々には、審議すべき補正予算を十分に精査する時間さえ与えられておりません。 通常、補正予算の国会提出前には、その基となる経済対策が策定されるか、そうでない場合でも、遅くとも一週間前には概算の決定が行われておりますから、事前にその内容について精査をした上で予算審議に臨むことができます。 しかし、今回の補正予算は、基となる経済対策もなければ、事前の概算決定もなく、昨日の閣議決定、国会提出をもって初めてその詳細が明らかにされたわけであります。短い審議日程と相まって、充実審議の機会が大きく損なわれたことは否定し難い事実であり、誠に遺憾であります。 以上申し上げたとおり、この間の政府・与党の姿勢には容認し難いものがありますが、予算そのものについても重大な問題が存在しています。 今回の補正予算の総額は三兆一千億とされていますが、そのうちの三兆円、実に九七%が予備費で占められています。これは、政府が国会に対して、すなわち国民に対して、税金の使い方を何ら示すことなく、白紙委任を求めるものであり、財政民主主義を定める日本国憲法の精神に反するものと言わざるを得ません。 そもそも、予備費は予見し難い予算の不足に充てるために設けられるものですが、政府は、去る五月二十六日、電気・ガス料金支援の財源に充てるため、予備費の支出を行っています。この電気・ガス料金支援は、我々が当初予算の審議段階からその必要性を繰り返し訴えていたことからも分かるように、全く予見し難い予算ではありません。ただただ、政府の見通しの甘さ、予見能力の低さを示すものであり、そのような政府に三兆円もの巨額予算を白紙委任する合理性はどこにも存在しません。 また、高市政権成立以降、我が国の財政に対する信認が揺らぎ、急速な円安、金利上昇が進む中、三兆一千億円もの予算の財源の全額を特例公債に求めることは、看過し難いものがあります。 総理は、前年度分の特例公債のうち三兆円は発行せずに済む、市中への発行総額は増やさずに対応できると胸を張りますが、これは何も今回に限ったことではありません。毎年度、決算の過程で、特例公債の発行は一定額抑制されており、例えば、令和六年度決算では、五兆円もの発行抑制が行われていますが、これにより翌年度の国債発行余力が高まったとの説明は今まで聞いたことがありません。 政権発足当初と比較して、市場への影響に対する配慮が深まってきていることは是といたしますが、このような詭弁を弄するのではなく、正面から特例公債の発行抑制に努めるべきです。 このように、政府提出の令和八年度補正予算については、多くの問題を抱えていることから、我々は、本予算について、撤回のうえ編成替えを求める動議を提出いたしました。 本動議は、白紙委任の予備費ではなく、具体的な施策を掲げることにより、国民の予見可能性を高め、安心を確保するとともに、特例公債の追加発行を一切行わないことによって、我が国の財政に対する市場の信認を維持し、更なる円安、金利上昇に歯止めをかける、責任ある補正予算へと転換を図るものでありますが、残念ながら否決されるに至りました。 以上のことにより、政府提出の原案をそのまま許容することは困難であることから、令和八年度補正予算については反対をするものであります。 我々は、引き続き、数の力に圧倒されることなく、熟議を通じて、よりよい社会を実現していくべく、全力を尽くしていくことをお誓い申し上げ、反対討論といたします。 ありがとうございました。(拍手)
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